mdkロンドン生活

ロンドン生活、赤子との暮らし、日々のよしなしごとなど。

随筆「無職と私」

ハウスワイフ2.0を再読したわ。専業主婦になってから改めて読むとまた違うわね。思わず翻訳口調になるほどよ。

彼女達は私よりずっと高学歴で、(私大文系の学部卒なんてグローバルな視点から言えばハナクソね)主婦ぶりも鶏を庭で育てるレベルのオーガニックだから参考にはならないけど、何をやったっていいんだという姿勢には共感できたわ。

海外赴任の可能性が色濃くなって、育休中の退職という最悪シナリオに加え、職を手放したくない私に夫はこう言ったの。
「フランクフルト◯◯(苗字)やればいいじゃん」

ドイツフラグが立っていたのね。

泣きながら激怒したわ。
私のキャリアを馬鹿にする気?(最も、正面切って誇れる仕事ぶりでは無かったでしょうけど)バンカーが腸詰め出来るわけないじゃない!手取り私の方が多いのよ?(さすがに言わなかったわ)

だけれどもこちらに来てまだ数ヶ月だけど、そんなクソコンサバマインドな私にもわずかながら変化がもたらされたの。

BRPカードを受け取りに行った郵便局は皆インド人だったわ。聞けば、UKの郵便局はフランチャイズで、インド人が家族経営してるケースが多いらしいじゃない?
自宅近くのお気に入りのイタリアンも、英語が基本通じなくてこちらも滅茶苦茶なイタリア語でオーダーしてるわ。

外国で奮闘している彼らを見ていたら、まだいつとも知らぬ、しかも母国での話なんて悩む方が無駄なのよ。(驚くべきことに、私の友人でもルワンダや、ボラボラ島からの台湾で働く女傑だっているのよ。)

夫の意見を取り入れて、「フィッシュ&チップス◯◯」はどうかしら。
ワンハンドで食べれるサイズで、オーガニックオイルを使うの。
フライにオーガニックなんて馬鹿げて聞こえるかもしれないけど、ポッシュで今風に見えるのはかなり大事なポイント。
いつも夫に、「君が選んだのか、どこかのセレブが選んだのか、グーグルが選んだのか考えてごらん。」なんて言われているからミーハーなポイントは誰よりも分かるつもりよ。

まあ、まず目先は主婦に邁進することね。
今日「日本一簡単に焼けるパンレシピ」で失敗したわ。蒸しパンを手で握りつぶしたような仕上がり。パン種はまだ私の言うこと聞かないみたい。