私自身はどちらかと言うと男性に優位であって欲しいというか、草食系・さとり世代という言葉は言い訳に聞こえてしまうタイプ。
こないだも、夫の同僚(日本人)が、
「昇給とか役職に就くとかより、自分らしく働きたい(大意)」的な事を話している時、(あら男で世帯主なのにそんなこと言っちゃうわけね)的な感想を覚えたばかり。彼の発言自体には何の異論もないが、自分の中に内在するマッチョ的な感覚に改めて気付かされた案件であった。
そんな私だが以前も申し上げた通り、顔に似合ってフェミニズムをテーマにしたものが好き。Kindleもその手のものばかりが何故か集まる。
書籍や映画については別途、思想を共にする者たちと分かち合いたいので紹介したいところだが、今回は海外のコメディーやCMをご紹介。
Guys, is dressing provocatively in expensive suits whilst having too much much to drink causing you to get mugged? 🤔 #TraceyUllman pic.twitter.com/oz4PH4EdyV
— BBC Comedy (@bbccomedy) 2017年3月10日
BBC Comedy公式Twitterより。クリックすると英字幕付きで見れる。
日本で有名な例で言うと桶川のストーカー殺人事件、最近だと詩織さんの案件やインドのレイプ被害等で、警察当局自体が「ミニスカートとか男性を誘うような格好をしている方も悪い」的なを発表したり、世の中にいまだ普通に存在する謎見解についての皮肉コメディ。
これを男女逆にするとこういうことなんですよ、というもの。英語の字幕がないとついてけない。。。。
強盗にあったという男性の聴取にて。
。
「そんな高いスーツを着て富を見せびらかして、しかも酔っぱらって隙を見せていたら当然よね」
「服に何の関係が…?」
「誘っているも同然でしょう?宣伝ね」
「高級スーツと携帯で誘っておいて、いざ被害にあったら襲われた!なんて言い出すのね」
※iPhoneの盗難、ひったくりが結構ある
「ナイフを喉元に当てられて、持ち物を出せって言われたんですよ!?」
「で渡しちゃったの?叫ばなかったの?」
「きちんと意志を伝えないから、物を喜んであげるような人だと思われても仕方ないのよ」
最後のオチは調べないと完全にはわからなかった。
「まだ時間かかります?ここ数ヶ月嫌がらせメールに困っているという男性が…」
「ちょっと使ったフォント聞いてみて。もしそれがヘルべチカみたいなコケティッシュなフォントだったら自業自得かも」
コケティッシュはcoquettishという綴り。初めてスペル見た。
扇情的なセクシーさという意味で、NANAにおけるサチコの「わざとだよ?」的あざとさと理解。
ヘルべチカのあざとさは私にはいまいちピンとこなかったけど…笑。
トヨタやパナソニックの企業ロゴもHelveticaである様子。
What were you wearing? - Tracey Ullman's Show: Season 2 Episode 6 Preview - BBC One
YouTube版はこちら。字幕なしだが他の動画もなかなか面白い。
3月の国際女性デーでは、女性誌や女性に関する企業が色々な意見広告やCMを出しており、面白いものが色々見れる。
こちらはウルグアイの婦人系薬品会社のCM。
スペイン語だが英語字幕つき。
以下長いので意訳。
我々の闘いは実を結んだ
ついに、男性は女性と同じことができるのだ
泣いていいし、
着飾ってダイエットソーダを飲んでもいい
昼ドラを見ていいし、
ナースになっても秘書になってもいい
サラダもかわいいカクテルもオーダーできる
離婚していたり、子どもを持ちたくない女性と結婚したっていい
娘のオムツを替えたり、
髪をとかすことも可能だ
そして、誰に意見されることなく夢を追える。
7秒ごとに女性の胸について考える必要もない
おめでとう、男性諸君
私たちの闘いは全ての人の為に。
ジェーン・スー氏の「女性が会社辞めてヨガ講師になりますは応援されるけど、同じことを男性がやったらあいつヤバいよねって言われるのが今の日本社会」的な発言がいまだ印象的なのだが、田中俊之氏の男性学でいうところの、男女平等が押し進んだ結果男性の役割が増え(育児とか)プレッシャーが増大しているという面もあるのだろうという感想。ジャスト皮肉のみではなくてね。
英語のクラスにも男性が少ないけど一定数いて、妻にUKで仕事のオファーが来たから家族で渡英し、取り急ぎ専業主夫とか、英語勉強しながら在宅で仕事している人が少なからずいる。
公園でいつも平日会うお父さんとか、「あの人仕事どうしてるんだろう?」とか、女性には思わないことどうしても思っちゃう。
そしてこのような啓発動画を目にしてもなお、「向上心のない男はクソ」と言う私の思いは強固にして不変なのであった。嗚呼ジェンダー。