子育てには parenting, childcare等色々な単語があてはまるが、先月からearly educationalプログラムに参加している。
週に1度児童館に集まり、2時間子育てについて学んだり、ビデオを見たり話し合ったりするもの。
その間息子はクレシュ(託児所、crèche)にて預かっていてくれる。
余談だが意外と外来語としてのフラ語は多い。お店や電話でマダムと呼ばれることもよくある。いやマダムて。34歳はまごうことなきマダムなのだが隔世の感ありである。
区の運営である為親も子も全て無料である。ナーサリーに1時間あたり数千円支払っていることを思うとすごい。水遊びや塗り絵、ピザ作りなど、期待値調整もあってか意外ときちんとみてくれる印象。
最初のキックオフでアンケートに子の習熟レベルやお悩みなどを記入し提出。
「子育て全般、あなたが自分に点数を現時点でつけるなら?」
なんとなくで2から3、に丸して提出。
その後、フォローで電話がかかってきた。
「2から3という低いスコア、非常に気になっています。理由は何かしら?」
「理由…(考えたこともなかった…)」
「話しにくいことかしら?大丈夫、チルドレンセンター全体でケア可能です、何か家庭内での障壁があればシェルターも紹介できます」
と、暗にDVを心配されるほどの事態に。
皆なにかしら悩んだり学びたいから来るんじゃないの??と思いスタートしてみたら、悩みつつも皆の自己評価は意外と高め。そしてその高低にもきちんと理由があった。
自己評価スコア1の人がいて、1いるじゃん!と思いきやその人はこのプログラムを通して達成したい目標を「一番下の2歳の娘と2人でピースフルに買い物に行くこと」に設定していて、それが未達成だから1なのだと説明していた。てか目標カジュアル。
そして皆、悩んでいるはずなのに自らの成功体験を先生を遮りシェアしている。
「息子が言うことを聞かないとき、息子ではなく周囲の大人たちに私がすべきことを行っている事を知らしめるべく英語で注意してしまう」
という私の話には皆一様に顔が?????に。
日本において、「子のふるまいそのものより、それを注意しなかったりすまなそうにしない親の態度の方がよく問題視される」と説明しても、更に????と謎が深まっていた。
更に日本人的に画期的なのがロールプレイングである。
初回に「遊び方」について議論したり学んだりしていたのだが、最後の方で
「ではここでロールプレイングをしてみましょう」とおもちゃの箱が登場。
「一人が子に、一人が親になって遊んでみてください」
初回ロープレが子の役割だった為衝撃を受けた。というかウケた笑。
その後、子として遊んでみてどういう気持ちになったかも発表。やってみると意外と気付きがあり面白い。
叱り方や注意の仕方は議論に上がらない。というかコーチングの手法としてむしろ叱らない方向。
ネガティブな注意をやめ、出来ないときは叱らず出来たときに必ず褒めるようにしてみて子がどう変わるか見てみようという教え。
大人しく座れない場合、きちんと座れた時に褒める。しかも具体的に「お利口に座れて偉いね」と褒める。
それが出来たら参加しとらんのですが、、、
しかしやってみると恐らく息子の行動はさほど変わっていないが、褒めた言葉が記憶として脳内に残り結果として私の精神衛生が向上。
「子を褒めるには、自分自身の自尊心が保たれている必要があります」
「時計回りに皆で隣の人を褒めあいましょう」
出たーーー!!このロープレに必死になり用意した感想が飛んだ笑。
この手の講座はいつも相当カルチャーショックを受けるが、ビデオがアメリカのものだったりすると、
「いやアメリカ人じゃあるまいし…苦笑」と皆イギリス人の人は言うのであった。