mdkロンドン生活

ロンドン生活、赤子との暮らし、日々のよしなしごとなど。

女性が輝く社会には男性が休む社会必須

バンクホリデーで国内旅行に出かけたら、たまたま海辺の街、Penzanceにて夫のイギリス人同僚も近くにいることも分かり落ち合った。

彼はマンチェスター在住。けれど同僚。ワークフロムホームをしている。

「諸外国に比べ日本は働きすぎ」というのは周知の事実として知ってはいたが、単に残業が多いとかではなく、そもそも出勤自体をしていない人が普通の会社に一定数普通にいるというケースが想像以上に多い。

夫の会社には他にも湖水地方(めちゃめちゃ遠い)に住んでいる同僚などもおり、基本は自宅で働き、会議は電話会議で出席し、イベントなど数ヶ月に一度程度は出社をするというスタイル。



そして何より驚いたというか、どうやって会社廻してんの?と思うのが、皆のスケジュールがまとまって管理されてないということ。

日本で当たり前にあるお休み表とか、誰がいつ休みか出張とかまとまっている表やデータベースがない。

日本から来た管理職がいたくこれに驚き、即導入を試みたものの誰もその管理の存在意義を見出せず、結局現行維持で無いまま今に至るらしい。

これはさすがに夫の会社のローカルルールでは?と思い周りのワーママたちに聞いてみたが皆そうらしい。

「仕事とは、常に誰かが何人かいなくてもまわるようにやるもの」とのこと。まぁそうだけども。


市役所に電話したりした時、「その係の人は今いません」とか言われて、知ってろよ!とその度激昂していたが普通に誰も把握していなかったとは笑。

私はついぞワーキングマザーを経験することなく渡英してしまったので、子持ちで働いたことはないが、ワーママたちとは9年間仕事をしてきた。

上記2つ、これは働く母たちの心身的負担を軽減する解なのではないかと思う。


女性が活躍するには、男性も含め皆でそれぞれの事情で休んだり、家で働いたりして、かつ他人のスケジュールに必要以上に気を配らない必要がある。


「産休、育休、時短」について独身時代に思っていたことは国際問題に似ていて、
「実際その国の友人がいてその人は嫌いじゃないけど、その国について聞かれたら好きとは言えない」
みたいな感覚だった。

同じ部署の人が妊娠したら全力でカバーするけど、同期に「うちこれから産休2人」と聞くと、
「えぇーーー。。。マジ?」「ヘッドカウント減らないからまた補充ないよね」
って言ってた。

要は「私はこんなに大変なのに」感というか、環境要因による既得権益(に見える)ズルい感。


時短や急な早退を働く母にフォーカスするから謎の事態を誘発するのであって、父も気兼ねなく子の発熱で帰るべきだし、子がいなくても、大義名分がなくても別に帰っていいし、何なら家でやって出社しなくていい。

「女性活躍!」とか今更祭り上げられる感のあるスローガンを掲げるなら「男性も休もう!」をまず希望します。

そのかわり水漏れは最終解決まで半年かかるし、ガスの点検は「朝8時から午後2時までの間」というワイドすぎる時間指定の末3時に来るし、日本人的には弊害も多数笑。


まぁ、いざワークフロムホームが実現したとして、上司の出張中等、気が緩むと途端に作業効率が落ちていた私には出来ない予感しかないが。。。長期赴任後に仕事復帰したモデルケースが周りにいないが果たして。


プラレール踏んで死にそうになるあるある体感中